【英会話講師が検証】「ChatGPTで英会話力は本当に伸びる?AI vs. リアルな会話の徹底比較 

スピーキング力を上げたいと思っていても、普段あまり英語を話す機会がないと、どうやって練習したらいいのか、悩みますよね。

最近ではAIを使った英会話アプリも増えてきているので、「ChatGPTの音声会話機能を使えば、英会話の練習になるかも?」と気になっていませんか?

今回のブログでは、ChatGPTの音声会話機能と実際の会話を比較し、それぞれのメリットとデメリットを詳しく解説します。

目次

ChatGPTの音声会話機能を使った練習のメリット

まず最初に、ChatGPTを使って英会話を練習するメリットを見ていきます。

1. いつでもどこでも練習できる

ChatGPTの最大のメリットとも言えるのが、24時間いつでもどこでも使えること。

仕事や家事、学業で忙しい人や、夜中や早朝に英語学習をしたい人には、すごく便利ですよね!

2. 間違いを恐れずに練習できる

英会話の練習をしたくて、「間違えるのが恥ずかしい」という理由で、リアルなコミュニケーションに尻込みする人にとって、ChatGPTはもってこい!

どれだけ間違えても優しく受け入れてくれるし本当に優しい♡)、どこをどう直せばいいのかも懇切丁寧に教えてくれるので、安心して練習することができます。

3. フィードバックが早い

ChatGPTはとにかく反応が速い!文法や単語の間違いを、秒で直してくれます。

「もっと自然でネイティブっぽい言い回しを教えて」「もっと丁寧でフォーマルな表現を教えて」と言ったようなリクエストにも応えてくれます。

4. 文字を読むのが苦手な人に最適

ChatGPTの音声会話機能は、音声での情報のやりとりがメインなので、文章を読むのが苦手な人にもやさしいツールです。

通勤中や家事をしながらでも使える手軽さも嬉しいポイントですよね。

ChatGPTの音声会話機能を使った練習のデメリット

ChatGPTは便利なツールではありますが、万能ではありません。ここからは、そのデメリットについて見ていきましょう。

1. 非言語コミュニケーション要素が学べない

非言語コミュニケーション要素とは、表情やジェスチャー、声のトーンといった言葉以外の要素のことです。

リアルな会話では、話す側は伝えたいメッセージによって、いろいろな非言語コミュニケーション要素を複雑に組み合わせて話します。

そのため、同じフレーズを使っても伝わるメッセージが違ってきます。

リアルな会話に必須な非言語コミュニケーション要素は、人とのコミュニケーションを通して学べるものです。ChatGPTを使って練習することはできません。

2. 感情的なニュアンスを学べない

人とのコミュニケーションでは、感情やその場の雰囲気を読み取る力が必要です。

感情のこもった言い方やその場の雰囲気を感じ取るスキルは、リアルな会話でしか習得できません。

AIは感情を持たないため、例えば「お気に入りのコップを壊したため相手が怒っている」というような状況を指定して練習することはできますが、相手の感情や非言語コミュニケーション要素を読み取って会話することはできません。

3. 予期せぬ展開に対応できない

リアルな会話では、突然話題が変わったり参加者が増えたりして、思わぬ展開になることがよくあります。

また、「あれを見て!」と相手が何かを指したり、相手の表情が突然変化したりなど、純粋な声だけのやり取りでは対応できない状況も頻繁に起こります。

ChatGPTもある程度柔軟に対応してくれますが、リアルな会話のようには対応できません。

リアルな会話のメリット

次に、人と会話するメリットを見ていきましょう。

1. 相手の反応を確認しながら話を進めることができる

リアルな人との会話では、相手の反応を見ながら、うまく話を進めることが大切。

相手の表情が変わったり、声のトーンが少し変わったりしたときに、それに気づいて対応できる力が求められます。

こういったスキルは、実際に人と話す経験を積むことでしか身につかないものです。

2. 感情のこもった言い方や、微妙なニュアンスが学べる

リアルな会話では、相手の感情が言葉や声のトーン、微妙な表情の変化などに現れるため、それを敏感に感じ取る力が必要です。

細かいニュアンスや表現の違いは、やはり実際に人と会話してこそ身につくもの。それこそがリアルなコミュニケーションの醍醐味です。

3. 予測不能な会話の展開に対応できる

人との会話で何が難しいかって、相手が何を言うか全然予測できないことです。

多くの英語学習者が、「会話って難しい…」と感じてしまう最大のポイントはここではないかと思います。

リアルな会話は、教材やスクリプトでの練習とは違います。準備したフレーズが通じなかったり、思わぬ質問をされて戸惑ったりすることがあり、その場で臨機応変に対応する力が求められます。

このスキルは、実際に多くの場面で経験を積むことでしか身につけられません。

実際に人と会話する場合のデメリット

もちろん、人との会話にはデメリットもあります。ここでは2つご紹介します。

1. 緊張やプレッシャーを感じる

実際の会話だと、どうしても緊張しちゃったり、間違えるのが怖くて思うように話せないことってありますよね。

「あれ、今の言い方合ってた?」とか、「通じてるかな?」などど不安になったりして、頭が真っ白になることは、私もたくさん経験しました。

しかし、「文法や単語を間違えたら、馬鹿にされないかな」と必要以上に怖がる必要はありません。だって、ネイティブだって間違えるんですから!

緊張も、間違えることに対する不安も、経験を重ねるうちに少しずつ薄れていきますよ。

2. スケジュール調整が必要

人と会話するとなると、どうしても相手のスケジュールに合わせなきゃいけないのがちょっと不便ですよね。

自分の好きなタイミングで練習できないのは、英会話の続けにくさにもつながります。

ChatGPT音声会話で英会話練習!効果的な使い方

ここからは、ChatGPTの音声会話機能を使ったおすすめの活用方法を3つご紹介します。

うまく使いこなすことができれば、リアルな会話に近い形で英語の練習ができるので、ぜひ試してみてくださいね!

1. 会話のシミュレーションをしてもらう

自己紹介やレストランでの注文など、日常生活の簡単なやり取りをChatGPTにお願いしてみましょう。

相手役になってもらえるので、いろいろなシチュエーションの練習ができます。

2. 発音を鍛えてもらう

ChatGPTに正しい発音を教えてもらいましょう!

できるようになるまで何度も音繰り返し練習して、伝わりやすい発音を目指しましょう!

発音には、単語の音だけではなく、強く読むアクセントの位置や、文章全体のイントネーション(音の上がり下がり)も含まれます。

時々間違うことがあるので、教えてもらったと後は念のため辞書で確認することをお勧めします。

3. ミスを訂正してもらう

自分が言いたい文章が間違っていないか不安な時は、ChatGPTに確認してみましょう。

上達のコツは、自分が納得するまで、とことん質問することです。

ChatGPTなら何度同じ質問を繰り返しても、まったく意に介せず優しく対応してくれるので、どんどん話して、失敗から学んでいきましょう。

英検レベル別の活用術とプロンプト

英検5級から1級レベルまでの練習方法と、それぞれのレベルに合った具体的なプロンプト(指示文)をたくさんご紹介しています。興味のある方は、以下のリンクから詳細をお読みください。

最後に

英会話力上達させるなら、実際に人と会話することが必要不可欠です。

リアルな英会話では、単語やフレーズ以上に、予測できない展開に対応する力や、非言語コミュニケーションスキルが必要です。それがあるからこそ、片言の英語でもメッセージが伝わったりするんです。

そうは言っても、リアルな会話に緊張してしまうこともあるでしょう。その場合は、ChatGPTなどのAIアプリを使って口慣らしをするのがいいと思います。

AIアプリは思い立ったらすぐに練習できますし、ミスを恐れずに挑戦できるので、忙しい人や、英会話の基礎を身につけたい人には本当に便利です。

ChatGPTだけが合わない人でも、いろいろなAIアプリを試してみて、自分にあったスピーキングの練習方法をみつけましょう。

自分に合った方法が見つかったら、あまりいろいろ浮気せずに、地道に継続して練習を重ねていきましょう。こうすることで、上達を感じることができますよ。

ここまで書いてきて言うのもなんですが、私はChatGPT音声会話機能が苦手です。その他のスピーキング練習用アプリも、全部苦手です。顔が見えない人(?)と会話をすると、緊張してうまく言葉が出てこないんです。

私のような人や、リアルな人との会話をしたいけれどなかなか練習相手がいない時は、Kyanbridge Englishのマンツーマン・オンラインレッスンをご検討くださいね!

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました!

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この記事を書いた人

米国アイオワ大学で学士号と修士号を取得後、国連専門機関、大学、NPO、外資系企業など、英語が公用語の職場で20年以上の勤務経験あり。
英語コミュニケーションの楽しさを伝えたくて、イギリスのケンブリッジ大学英語検定機構認定のCELTA(英語教授法資格)を取得し、Kyanbridge Englishを設立。

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