みなさんは、「どうやったら英会話ができるようになるの?」と悩んでいませんか?
今回のブログでは、英会話に絶対欠かすの事のできない3つの要素についてお伝えします。
英会話に必須の3つの要素とは
あなたが日本語を自由自在に使いこなせるのはなぜでしょうか?
それは、学校や日常生活の中で語彙力、正しい文法知識、そして4技能(読む・聞く・書く・話す)をコツコツ鍛え、日々の生活で実践してきたから。
英語を習得する方法も同じなんです。
英語に欠かせない3つの要素
- 語彙(ごい)力
- 正しい文法知識
- 4技能(読む、聞く、書く、話す)
語彙力、文法、4技能は一見バラバラの要素に見えますが、実は互いに深く結びついているので、どれか一つでも欠けるとダメ。
それでは、なぜこれらの要素が重要なのかじっくり説明していきます。飲み物のご用意はいいですか?☕️
1. 語彙(ごい)力が重要な理由
語彙(ごい)力とは、具体的にどういうものなのでしょうか?weblio辞書にはこう書かれています。
語彙力とは、言葉を理解し、適切に使用する能力を指す。これは、単語の意味や用途、文脈に応じた選択など、言語表現の幅と深さを示す指標である。語彙力が高い人は、思考を明確に表現し、他人とのコミュニケーションを円滑に行うことが可能である。
引用:weblio辞書
つまり、コミュニケーションの土台になる大切な能力ということ。
それでは、英語の語彙力を増やすメリットの一部を具体例をあげて紹介していきましょう。
1. 表現の幅が広がる
語彙力が豊富であれば、微妙なニュアンスや感情の違いを表現することができます。
あなたに会えて嬉しいという喜びを表現する場合:
"I am happy to see you."
"I am delighted to see you."
【違い】"delighted" はより強い喜びを表します。
プレゼンテーションについてほめる場合:
"Good job on the presentation."
"You did an excellent job on the presentation."
【違い】 "excellent job" はより高い評価を表します。
「この作業を手伝っていただけますか?」と言いたい場合:
"Could you help me with this task?"
"I would be most grateful if you could assist me with this task."
【違い】どちらも丁寧な言い方ですが、2番目の言い方はものすごく丁寧言い方になります。
「今週末、一緒に過ごそう。」と言いたい場合:
"Do you want to hang out this weekend?"
"How about we spend some quality time together this weekend?"
【違い】1番目はカジュアルな提案ですが、2番目はより親しみをこめた提案です。
どうですか?語彙が豊富だと、相手との関係や状況、伝えたいメッセージによってドンピシャな言い方ができるようになるんです。
2. 理解力が向上する
語彙の多さは、情報を理解する力に比例します。
5歳の子どもが日経新聞を読んでも意味が理解できないけど(理解できるスーパーキッズもいるらしいけどね)、社会人が理解できるのは、それを理解するだけの語彙力があるからです。
あなたが外資系企業や海外への転職を考えているとしたら、少なくとも社会人として身につけている日本語の語彙力と同等レベルの英語の語彙力を身につけている必要があります。日本の小中学生レベルの語彙力で仕事をするのは、かなり厳しいですよね?
映画やドラマ、日常会話の内容を理解するためにも、語彙力は欠かせませんね。日常的によく使われる表現や地域特有の言い回しなどを知っていると、相手の感情や意図をより深く読み取ることができます。
このように、豊富な語彙力はあらゆる情報の理解を助け、知識や教養を広げる強〜い味方なんです。
3. コミュニケーションがスムーズになる
語彙力が豊富だと、誤解を防ぎ、相手に意図を正確に伝えることができるので、コミュニケーションがスムーズに進みます。
特にビジネスの場では、語彙を正確に使うことは信頼関係に影響するので、死活問題です。
私は昔、大失敗をしたことがあります。
役員級が集まる職場の立食パーティーに参加した時のこと。そこで、ある女性役員と話す機会がありました。
私はその役員に、「あなたはこの組織で最も長く在籍されているメンバーのお一人ですよね。」と言うつもりだったのですが、実際はこう言ってしまったのです。
その瞬間、彼女の素敵な笑顔が凍りつきました。大きな目を最大限に大きく開いて、般若の形相に・・・。
・・・最悪。
その役員はめちゃくちゃ低い声でゆっくりと、"WHAT DO YOU MEAN?"(どういう意味ですか?)と聞きました。
「えっと・・・あの、私が言いたかったのは、ソウイウコトデハナクテ・・・」と説明しようとしたのですが、時すでに遅し。
こういう時、自分の発音の良さは完全に裏目に出ます。「英語が下手で言い方がよくわからなくて、ホントすんません!」という言い訳は通用しない。
今の私なら、「大変失礼いたしました。頭の中でつい日本語を直訳してしまって。私が言わんとしていたのは・・・」などと会話を続けることは可能なのですが、この時は社会経験もまだまだ浅い20代だったので、頭が真っ白に。
この後どうなったのか覚えていないんですよね。ショックすぎて記憶を消したのかも。
ちなみにこの場合は、こんなふうに言うといいデス。
良い大人のみなさんは、私のような大失敗をしないよう、きちんとした語彙力を身につけましょう。
使用頻度の高い単語を効率よく学びたいあなたには、以下の記事もお勧めです。

2. 文法が重要な理由
ここからは、なぜ文法が英会話に必要なのかについて深堀していきます。
1. メッセージが明確になる
文法は、文の構造や単語の使い方を決める重要なルールです。
正しい文法を使うことで伝えたいメッセージが明確になるので、誤解を避けることができます。文法は、語彙力と同じくコミュニケーションの土台となるもの。
文法がしっかりしていると、5W1H(いつ、どこで、誰が、何を、どうした)を明確に伝えることができます。例文で見てみましょう。
「昨日の夜、原宿のフレンチレストランで夫とディナーしたの。」と言いたい場合:
これは文法がめちゃくちゃ。理解するのに時間がかかります。
こちらが正しい文法。とってもわかりやすい。
もっと詳しく説明したい場合、文法の知識がしっかりしているとこんな言い方もできます。
"I had a wonderful dinner with my husband last night at a French restaurant in Harajuku. It was our 10th wedding anniversary. We sat by the window with a view of the night scenery. It was so romantic. We had such a good time there."
「昨日の夜ね、原宿のフレンチレストランで夫と素敵なディナーをしたの。結婚10周年だったのよ。夜景が見える窓際の席に座って、本当にロマンチックだったの。すごく楽しかった!」
いかがですか?単に情報を伝えるだけでなく、よりいきいきとした表現になるでしょう?
2. プロフェッショナルな印象を与える
文法の間違いは、日常会話ではさほど問題にならない場合もありますが、目指すコミュニケーションのレベルと目的によっては、大きな問題になることがあります。
きちんとした文法に基づいたコミュニケーションは、知識や教養のあるプロフェッショナルな印象を与えることができるので、ビジネスシーンやアカデミックな場では特に重要です。
学術的な論文や発表においても、文法の正確さは研究の信頼性や学術的な評価に直結します。誤った文法は誤解を招くだけでなく、信頼性を損なうリスクも伴います。コワヤコワヤ。
例えば、プレゼンテーションでこんな言い方をしていませんか?
かろうじて意味は通じますが・・・(沈黙)
正しい文法での言い方はこちら。
正確な文法を身につけることは、ビジネスシーンやアカデミックな分野での成功に欠かせないのです。
3. 英語4技能が重要な理由
英語を効果的に習得するためには、リスニング、スピーキング、リーディング、ライティングの4技能をバランスよく強化することが不可欠です。ここでは、英語4技能が大切な理由について詳しく説明します。
1. 語彙力を強化し、正しい文法知識が身につく
リーディング力とライティング力を鍛えると、語彙と文法の知識が増え、複雑な表現ができるようになります。
リーディングで情報をインプットして、ライティングでそれを実際に使ってみる(アウトプットする)というサイクルを繰り返すことで、両方の力が上達していきます。
2. 英語らしい発音やイントネーションが身につく
リスニング力とスピーキング力は、英語らしい発音を身につけるために必要。
リスニング力とスピーキング力は一見関係ないように思うかもしれませんが、実は密接に関係しています。正しく発音できない単語や文章は、聞くことができないんです。
だから、どちらかを別々に鍛えるのではなく、同時に鍛えることが重要になってきます。
3. 自分の考えを整理して表現する力が身につく
ライティング力とスピーキング力を鍛えると、自分の考えを明確に伝えることができるようになります。
ほとんどの英語学習者は、日本語の文章を頭の中で英語に変換してから発話します。この変換が上手にできるかどうかは、ライティング力にかかっています。
4. 自信を持って発言できるようになる
4技能をバランスよく鍛えることで、自由に自己表現ができるようになるだけではなく、様々な文化的背景を持つ人々とも、自信をもってコミュニケーションを取ることができるようになります。
語彙力、文法、4技能はどうつながっているの?
語彙力、文法、そして4技能は、お互い補完しあっています。つまり、この3要素のうちどれか一つでも欠けたら、思っているようには上達しないということなんです。
ここからは、この3要素がどのようにつながっているのか、深堀していきます。
1. 語彙力と文法の関係
語彙力が豊富であっても、文法が不十分だとメッセージを正確に伝えることが難しくなります。その逆もまた、然り。
例文で見てみましょう。
おばあちゃんを食べないで〜!👵
最初の文では、eatの後にカンマ(,)があります。2番目の文にはカンマがありません。カンマが適切な位置にあるかないかで、意味が全く違いますね。
この例文は会話ではあまり問題はないと思いますが(一瞬びっくりされるだろうけど)、文章にすると違いが際立ちます。
逆に、文法が完璧であっても、語彙が不足していると表現の幅が狭まり、自分の考えや感情を十分に表現できません。例文で見てみましょう。
やっと直接会うことができた人にその喜びを伝える場合:
"I'm happy."(私は嬉しいです。)
"I'm so happy to finally meet you in person!"(やっと直接お会いすることができて、とても嬉しいです!)
いかがですか?2つの例文は同じ「嬉しい」という気持ちを伝えていますが、2番目の方が具体的にどの程度嬉しいのかが伝わってきますよね?
語彙力を増やすことで、細かなニュアンスや複雑な事柄を伝えることができます。そこに正確な文法が加わることで、意図した通りに誤解なくメッセージを伝えることができます。
まさに語彙と文法のマリアージュ!
2. 英語4技能同士の関係
4技能(リスニング、リーディング、ライティング、スピーキング)はそれぞれ異なるスキルに見えますが、実は密接に関わっています。
それでは、4技能がどのように補完しあっているのか、リスニング力を軸にして説明していきます。
1. リスニング力とスピーキング力の関係
例えば、あなたがシャドーイングの練習をしているとします。どんなに練習しても、お手本通りに上手く発音できない場合、何が原因なのでしょうか?
いろいろな原因が考えられますが、たいていの場合は、そもそも単語が聞き取れていないというのが原因です。聞き取れない単語を発音するのは、至難のわざなんですよ。
「リスニング力を鍛える → 英語らしい発音ができるようになる → リスニング力がさらに向上する」というサイクルで、両方のスキルが上達していきます。
2. リスニング力とリーディング力の関係
研究によると、リスニング力とリーディング力の間には、強い相関関係があることがわかっています。
私はよく、洋書をなかなか読み進められない人に、「オーディオブックで音声を聞きながら洋書を目で追って読む方法」をお勧めしています(理由はここではここでは割愛します)が、実はこの方法、リスニング力とリーディング力を同時に鍛える方法としても、とっても効果的なんです。
例えば、オーディオブックを聞きながら洋書を読んでいて、知らない単語が出てきたとします。オーディオブックでその単語がどうやって発音されるのかを確認すると同時に、単語のスペルだけではなく、それがどのようなフレーズで使われているのかを目で確認することができます。
音と文字がリンクすることで、記憶に残りやすくなるんです。
3. リスニング力とライティング力の関係
生の英語をいっぱい聞いてリスニング力が鍛えられてくると、自分が会話の中で間違った単語や文法を使ってうしまったときに、「あれ?なんだか変だな?」と思うようになります。
なぜ自分の文章が間違っているのかをきちんと説明できないけれど、「なんか正しくない」 ー 実はこの違和感、ライティングやスピーキングなどのアウトプットをするときに、絶大な効果を発揮します。
リスニング力を鍛えることで、鍛えられるこの「違和感」が、文章を書くときに正しい語彙や文法を使えるようになる大事な要素なんです。
最後に:英会話ができるようになるための最大の秘訣
小さい頃から日本語を聞いたり話したり、読んだり書いたりする中で、自然と日本語力が伸びてきたように、英語4技能も継続して鍛えることで上達していきます。
このブログを読んでくれたあなたに、英語習得のための最大の秘訣を声を大にしてお伝えします。
それは、英語を楽しむことなんです。
これ以外に、ない!
逆に言うと、英語が楽しめなかったら遅かれ早かれ挫折します。
自分に合った学習方法を見つけて、それを楽しみながら継続することが、英語習得への最短経路。
私のレッスンでは、受講者一人ひとりのレベルや目的に合わせた、オーダーメードのレッスンをマンツーマンで提供しています。興味のある型は、ぜひ体験レッスン・無料相談にお申しこみください!
