ChatGPTを使った効果的な英会話練習法:英検レベル別の活用術とプロンプト


「もっと英語が話せるようになりたいけど、どうやって練習したらいいの?」と悩んでいませんか?

ChatGPTの音声会話機能を使えば、場所や時間を選ばず、一人であなたのスピーキング力を向上させることができます。

この記事では、英検5級から1級レベルまでの練習方法と、それぞれのレベルに合った具体的なプロンプト(指示文)を紹介します。自分に合った使い方を見つけて、効率的に英会話を練習しましょう!

目次

標準モードと高度なモードの違い

音声会話機能の「標準モード」と「高度なモード」には、次のような違いがあります。

標準モード高度なモード
やや機械的
声は選べない
人間と遜色なし(ほぼ人間)
声が選べる
発音とイントネーションやや機械的だが、問題ないレベル人間と遜色なし(ほぼ人間)
会話の柔軟性一問一答形式リアルな会話のように質問や話題変更が可能
フィードバック早い瞬時
制限制限なし無料ユーザーは月15分の制限あり
適しているユーザー基礎的な英会話を練習したい初級者や中級者上級者やリアルな会話体験をしたい方

「AI とリアルな会話のメリットとデメリットを知りたい!」という人は、以下の記事を読んでみてくださいね。 

プロンプトについての注意点

プロンプトとは、AIやコンピューターに対して何をしてほしいのかを指示するための短い文や質問のことです。

例えば、「文法の間違いを教えてください」といった指示文がプロンプトにあたります。

プロンプトを使う際には、次のことを覚えておいてください。

  • 細かく条件を指定しないと、間違った回答をしたり、欲しいフィードバックが得られなかったりします。
  • プロンプトの作成に慣れるまでは、このブログで紹介しているプロンプトを完コピして使用してください。「朝」を「明日の夜」にするなど、単語を変えるのはOKです。

英検5級~3級向けの活用法とプロンプト

初級者(英検5級~3級)は、次のことを目標にしましょう。

【目標】

自己紹介やレストランでの注文など、日常的なシチュエーションでの基本的なやり取りを繰り返し練習する。

ChatGPTに英語で質問すると、回答の全てが英語で帰ってくるので、適度に日本語で質問をしながら練習しましょう。

音声会話を終了すると、今までの会話が文字で表示されるので、とっても便利!ノートに書き写したりするなどして、さらなる学習に役立てましょう。

英会話の練習で使えるプロンプト10選

初級者が英会話と発音の練習をするときに使えるプロンプトをご紹介します。ChatGPTの使い方に慣れるまでは、プロンプトは完コピして使ってください。

【プロンプトを日本語で言うときに注意すること】

例えば、「ユーザーに、朝に何をするか英語で聞いてもらえますか?」と日本語のプロンプトを言うとき、「英語で」という部分を抜かしてしまうと、日本語で質問されてしまうので注意が必要です。

Can you ask me what I do in the morning?
ユーザーに、朝に何をするか英語で聞いてもらえますか?

Can you ask me what my favorite food is?
ユーザーに、好きな食べ物を英語で聞いてもらえますか?

Can you ask me about my favorite color?
ユーザーに、好きな色について英語で聞いてもらえますか?

Can you ask me where I like to go on the weekend?
ユーザーに、週末にどこに行くのが好きか英語で聞いてもらえますか?

Can you ask me what time I usually wake up?
ユーザーに、普段何時に起きるか英語で聞いてもらえますか?

Can you ask me how I get to work or school?
ユーザーに、どうやって仕事や学校に行くか英語で聞いてもらえますか?

Can you ask me what kind of weather I like?
ユーザーに、どんな天気が好きか英語で聞いてもらえますか?

Can you ask me if I like watching movies?
ユーザーに、映画を見るのが好きか英語で聞いてもらえますか?

Can you ask me what kind of music I like?
ユーザーに、どんな音楽が好きか英語で聞いてもらえますか?

Can you ask me what sport I like to play?
ユーザーに、どんなスポーツをするのが好きか英語で聞いてもらえますか?

英検準2級~2級向けの活用法とプロンプト

中級者(英検準2級~2級)レベルでは、次の2つを目標にしましょう。

【目標】

  1. 会話の流暢さや予想外の話題に対する対応力を養う。
  2. テーマに基づいたディスカッションを通して、語彙力と表現力を磨く。

ChatGPTは、その場でフィードバックを提供してくれるので、文法や表現の正確さを確認しながら、安心して練習できますよ。

英会話の練習で使えるプロンプト10選

中級者が英会話と発音の練習をするときに使えるプロンプトをご紹介します。ChatGPTの使い方に慣れるまでは、プロンプトは完コピして使ってください。

【プロンプトを日本語で言うときに注意すること】

例えば、「ユーザーに、最近行った旅行について英語で聞いてもらえますか?」と日本語のプロンプトを言うとき、「英語で」という部分を抜かしてしまうと、日本語で質問されてしまうので注意が必要です。

Can you ask me about a recent trip I took?
ユーザーに、最近行った旅行について英語で聞いてもらえますか?

Can you ask me what I do on a typical weekday?
ユーザーに、平日に何をしているか英語で聞いてもらえますか?

Can you ask me about my favorite kind of book?
ユーザーに、好きな本のジャンルについて英語で聞いてもらえますか?

Can you ask me what I like to do for fun?
ユーザーに、楽しむために何をするか英語で聞いてもらえますか?

Can you ask me how I usually spend my weekends?
ユーザーに、普段週末をどう過ごすか英語で聞いてもらえますか?

Can you ask me what my favorite subject in school is?
ユーザーに、学校で好きな科目について英語で聞いてもらえますか?

Can you ask me what kind of job I would like in the future?
ユーザーに、将来どんな仕事がしたいか英語で聞いてもらえますか?

Can you ask me what my daily routine looks like?
ユーザーに、日常のルーティンについて英語で聞いてもらえますか?

Can you ask me about my favorite way to relax?
ユーザーに、リラックスするために何をするか英語で聞いてもらえますか?

Can you ask me what my dream vacation would be?
ユーザーに、理想の休暇について英語で聞いてもらえますか?

英検準1級~1級向けの活用法とプロンプト

上級者(準1級~1級)レベルでは、次のことを目標にしましょう。

【目標】

抽象的なテーマや専門的なトピックについて議論し、論理的な思考力と英語力を同時に鍛える。

上級者は、できれば有料版のChatGPTに加入し、「高度な音声モード」で練習することをおすすめします。「標準モード」でも練習できますが、会話のリアルさ、フィードバックの質について、物足りなさを感じると思います。

英会話の練習で使えるプロンプト10選

上級者が英会話と発音の練習をするときに使えるプロンプトをご紹介します。ChatGPTの使い方に慣れるまでは、プロンプトは完コピして使ってください。

プロンプトをカスタマイズするときは、次の点に注意してください。

【プロンプトを日本語で言うときに注意すること】

例えば、「ユーザーに、テクノロジーが日常生活をどう変えたかについて英語で聞いてもらえますか?」と日本語のプロンプトを言うとき、「英語で」という部分を抜かしてしまうと、日本語で質問されてしまうので注意が必要です。

Can you ask me how technology has changed my daily life?
ユーザーに、テクノロジーが日常生活をどう変えたか英語で聞いてもらえますか?

Can you ask me what I think about the future of work?
ユーザーに、仕事の未来についてどう思うか英語で聞いてもらえますか?

Can you ask me how I feel about environmental issues?
ユーザーに、環境問題についてどう感じているか英語で聞いてもらえますか?

Can you ask me to describe a challenge I recently faced?
ユーザーに、最近直面した課題について英語で説明してもらえますか?

Can you ask me what I think makes a good leader?
ユーザーに、良いリーダーとは何か私の考えを英語で聞いてもらえますか?

Can you ask me what social issues are important to me?
ユーザーにとって重要な社会問題について英語で聞いてもらえますか?

Can you ask me what skills are important for success today?
ユーザーに、現代で成功するために重要なスキルについて英語で聞いてもらえますか?

Can you ask me how I stay motivated to achieve my goals?
ユーザーに、目標を達成するためのモチベーションの保ち方について英語で聞いてもらえますか?

Can you ask me what advice I would give to someone starting a new job?
ユーザーに、新しい仕事を始める人にどんなアドバイスをするか英語で聞いてもらえますか?

Can you ask me how I manage my time effectively?
ユーザーに、時間を効果的に管理する方法について英語で聞いてもらえますか?

【全レベル共通】発音の練習で使えるプロンプト

発音(アクセントやイントネーションも含む)が正しいかどうかわからないときは、次のプロンプトを使って確認することができます。中級者と上級者は、英語のプロンプトを使ってみましょう!

単語の発音を確認したいとき

Can you check if my pronunciation of 'respect' is correct?(ユーザーの発音が正しいか確認してもらえますか?respect)

単語のアクセント位置を確認したいとき

Can you tell me the correct accent position for the word 'comfortable'?(comfortableという単語のアクセントの位置を教えてください。)

文のイントネーションを確認したいとき

Can you tell me the correct intonation for the sentence 'I really like red roses'?(I really like red rosesのイントネーションを教えてください。)

【全レベル共通】ミスの訂正や言いかえを依頼するプロンプト

次は、あなたが言った英語の間違いを訂正してもらったり、言いかえ表現を教えてもらったりするためのプロンプトをご紹介します。中級者と上級者は、英語のプロンプトを使ってみましょう!

文法や語彙の間違いを教えてほしいとき

1)Can you check my last sentence for grammar or vocabulary mistakes and tell me how to fix it?(私が最後に言った文の文法や語彙の間違いを確認して、どのように直せばいいか教えてください。

言いかえや別の表現を知りたいとき

2)Can you give me a different way to say my last sentence?(私が最後に言った文を、別の言い方で表現する方法を教えてください。)

自然な英語にしてもらいたいとき

3)Can you help make my last sentence more natural?(私が最後に言った文を、もっと自然な英語にする方法を教えてください。)

「my last sentence」としているのは、AIに「最後に言った(つまり直近の)」文に焦点を当ててもらうためです。これは適宜別の言い方にしてもOKです。

まとめ

ChatGPTの音声会話機能は、英語学習者にとって頼りになるツールです。具体的には次のようなことができます。

  • 初級(英検5級~3級):では簡単なフレーズを使って会話の基礎を作る。
  • 中級(準2級~2級):スムーズな会話の流れを練習する。
  • 上級(準1級~1級):難しいトピックに挑戦し、表現力をさらに高める。

何度も繰り返して練習し、フィードバックを受けることで、自分の成長をしっかり感じられるはずです。

ChatGPTの音声会話機能を終了すると、今までのやり取りが文字になって表示されます。ぜひコピペしたり、ノートに書き写したりして、復習に使えるようにしてくださいね。

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この記事を書いた人

米国アイオワ大学で学士号と修士号を取得後、国連専門機関、大学、NPO、外資系企業など、英語が公用語の職場で20年以上の勤務経験あり。
英語コミュニケーションの楽しさを伝えたくて、イギリスのケンブリッジ大学英語検定機構認定のCELTA(英語教授法資格)を取得し、Kyanbridge Englishを設立。

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