【NGSL活用法】英語の基本が100%身につく単語帳の作り方

みなさんは英語を話している時に、「あ〜、何て言えばいいんだぁぁぁ!」と思った経験、ありませんか?

どう言えばいいのか考えている間に言うタイミングを逃したり、沈黙して微妙な空気が流れたり。

私も何度もそういうことを経験したし、多くの英語学習者が抱える悩みじゃないかなと思います。

この悩みを解決する方法の1つは、語彙力を増やすこと

語彙が豊富であればあるほど、自分の意見や感情を正確に伝えることができて、コミュニケーションがスムーズになります。

特に、ビジネスシーンやアカデミックな場で正確かつ適切な単語を使用することは、プロフェッショナルな印象を与える上でとっても大事。

そこで今回は、使用頻度の高い語彙を効率良く学習できる単語集The New General Service List (NGSL) 1.2と、それを使用して語彙力を効果的に増やすための秘訣をご紹介します。

目次

時間がない人こそ使ってほしい!最強&無料の単語集 The New General Service List (NGSL) 1.2

正直な話、このThe New General Service List (NGSL) 1.2を知ったときは、衝撃的過ぎて本当にのけぞりました。

私が英語学習を始めた時に知っていたら、効率的に単語を暗記することができたのに!誰かに教えてくれよ、こんな情報。と言っても、私が英語学習を始めた時にはなかったと思うけど。

NGSL 1.2は時間がない人ほど使ってほしい!

ではさっそく、この単語集のすごいところをご紹介していきましょう!

下の画像は、NGSL 1.2のスクリーンショットです。こんな感じで2808語が収録されています。

めっちゃシンプル・・・っていうか、オシャレ感ゼロ。でも、これホントすごいんですよ!

一番すごいところは、英語を母国語とする人々の日常会話から収集された膨大なデータに基づいて厳選された、日常会話やビジネスシーンで圧倒的に使用頻度の高い2809語が収録されていること。

公式サイトの情報によると、この単語集の単語を全部覚えたら、ハリーポッターの本や人気テレビ番組「フレンズ」が93%理解できるとのこと。

これができるってことは、同じレベルの洋書やテレビ番組が理解できるってことなんですよ!

それに、TOEIC試験で使われている単語のカバー率は何と94%!TOEICの試験対策にも有効なんて、すばらしすぎる。

しかし、これで終わりじゃ~ないんですよ。

なんと、日本の高校教科書で使われている単語の92.8%から95.8%をカバー!

リストの半分である1000語だけでも、高校入試英語で使われている単語の98.11%をカバーしてるんですと!

いやこれ、使わないっていう選択肢ある?

私も収録されている単語全てに目を通しましたが、確かに使用頻度は高い。

まじで使える。

ちなみにこれは案件ではないので、みなさんが使用しても私には1円も入りません。英語オタクとして、このゾクゾクするくらい画期的な単語集をぜひみなさんにご紹介したい!と思っているだけです。

英語の基礎力を本気で上げたいガチ勢の皆様!まずはこちらからリストをダウンロードしてください。

NGSL 1.2は2024年5月時点での最新版です。いつ改訂されるかわからないので、最新版は公式サイトをチェックしてくださいね。

【本気の人専用】NGSL1.2のカスタマイズ方法を徹底解説

NGSL 1.2そのまま使ってもいいだけど、どうせならこれを使って基礎力を短時間で爆上げしたいですよね?

そんな本気のあなた、おすすめのカスタマイズ方法をご紹介します。

これからご紹介する方法は、地道な努力が必要になるので、本気じゃない人にはハードルが高いかもしれません。でも、必ず基礎力が上がるので、だまされたと思ってやってほしい!

辞典を使って6つの情報を追加する

まず、辞書を用意してください。オンライン、電子、紙のどれでもOKですが、発音記号や品詞名(名詞や動詞など)、例文が豊富に掲載されているものを選ぶのが大事。

入門~中級者は英和辞典でOK。上級者は、ぜひLearner's Dictionaryと書かれている英英辞典を使ってください。(ちなみに私が使っているのはOxford Learner’s Dictionaries。)

カスタマイズする時は、パソコンでタイプするのではなく、手で紙に書くことを強くおすすめします。私の経験では、単語をタイプするのと手で書くのとでは、記憶の定着率が全然違うんです。

英語力が上がってくると、追加する情報も増えてくるので、十分すぎるくらいの余白をとってくださいね。

どんなノートを使ってもいいのですが、私だったら100均のらくがき帳かルーズリーフを使います。単語1つにつき1ページ使用すると仮定すると、単純に考えて2808ページが必要です。

安い方がガンガン書けるし、単語帳はたくさんの情報を書くほどその真価を発揮するので、私は高いノートは使いません。

それでは、付け足す情報を具体的に見ていきましょう。

意味

NGSL 1.2には各単語の意味は書かれていますが、すべて英語。わかりやすい英語で書かれてはいるものの、初心者〜中級者には少々難しいので、必要であれば英和辞典を使って日本語の意味に書き直しましょう。言葉だけではわかりづらい時は、絵を書いてもOK。百聞は一見に如かず、です。

意味を書いたら、次は単語が持つイメージを書きます。その単語が肯定的な意味を持つのか、否定的な意味を持つのか。フォーマルなのか、カジュアルなのか。こうした情報は伝えたいメッセージの印象に関わってくる重要な情報です。

単語が持つイメージは、英和辞典には書かれていないことがほとんど。こればっかりは英英辞典を使うか、レッスンでインストラクターに聞いてみたりするしかないかなと思います。

品詞

英語の品詞(名詞、代名詞、動詞、形容詞、副詞、前置詞、接続詞、間投詞)も正確に記入しましょう。

名詞の場合は、可算(数えられる)、不可算(数えられないか)の情報は重要。

動詞だったら活用形(3人称単数形、現在分詞、過去形、過去分詞)や自動詞・他動詞など。

これでもかっていうくらいの情報量をいれておくと、後々の学習で単語集を使うときに、辞書を引く手間が省けて便利ですよ。

なぜ品詞の情報が必要なのというと、文法的に正確な文章を作ったり話したりするために必要不可欠だからです。ここがおろそかになると、ビジネスシーンやアカデミックな場で恥ずかしい思いをすることがあります。

発音

英語らしく、かつわかりやすい発音を身につけるために、辞書に記載されている発音記号と、次の3つの情報を付け加えましょう。

  • ストレスのある音節(アクセント記号「´」や「`」があるところ)
  • 発音しない音節や文字
  • 読み方が難しい音

カタカナで発音を書くと、正しい発音が定着しづらいので避けましょう。

例文

例文を書く理由の1つは、単語は例文で覚えると定着率がよくなるから。

2つ目の理由は、単語だけ知っていても使い方を知らないと、実際に文章を書いたり発言したりする時に使えないからです。

辞典に載っている例文でもいいけれど、自分で考えた例文だと特に覚えやすいと言われています。また、ライティングの練習にもなるのでお勧めですよ。

自分が考えた文章が文法的に正しいかどうかをチェックする時は、インストラクターに聞くのが一番正確です。

レッスンを受けていない場合は、ChatGPTなどのAIツールを使うと便利です。短くて簡単な文章の文法チェックはあまり問題ないかと思いますが、AIツールは100%正しいというわけではないし、平気で嘘つく(間違った情報を提示する)こともあるので、利用はあくまでも自己責任で。

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コロケーション

英語をスムーズに話すためには、コロケーションをすぐに使えるようにすることがとっても大切。この情報はどんな辞書にも載っているので、必ず書きましょう。

コロケーションとは、一緒に使われる動詞や前置詞などの単語の組み合わせのこと。

例えば、「宿題をする」は、study homeworkではなくdo homework。この動詞doと名詞homeworkの組み合わせがコロケーションです。

一緒に使う前置詞や副詞、形容詞を書いておくと、この単語が肯定的なイメージなのか、否定的なイメージなのかがわかるので、便利ですよ。

類義語と対義語

類義語と対義語を追加することで、単語の理解をさらに深め、言語表現の幅を広げることができるようになります。

例えば、同じ単語や言い回しばかり使うと発言のイメージが単調になりがちですが、類義語を知っていると違う言い方ができるので、表現が豊かになります。

類義語は、非ネイティブの人と会話する際にも便利。あなたが使った単語を相手が知らなければ、大事な情報を伝え損なうかもしれません。そんな時は、同じ意味の別の単語を使うことで、コミュニケーションがスムーズになります。

対義語を知っていると、物事を対比させる時に役に立ちます。特にビジネスシーンやアカデミックな場では、洗練した雰囲気を出すことができるのでしっかり身につけたいものです。

番外編:私だったらこう作成する

ここでは、NGSL 1.2の最初に載っているabuseという単語を使って、私だったらこんなふうに作りますという例をご紹介します。

私が作成した単語ノートはこんな感じ。字がきたなくてスミマセン💦

線の左側がリストに載っている単語の意味、発音、品詞、例文、類義語、対義語です。

右側は、abuseの名詞についての情報を書きました。名詞はスペルは同じでも発音が違うとか、コロケーションとしてよく使う動詞など、自分が「へぇ〜、そうなんだ!」と思ったことを書きます。

要は、自分の記憶に残ればどんな書き方でもいいので、もっと色を使ってカラフルにするのも良し、絵を描くのも良し。

ただし、単語帳は見た目に素敵なノートを作ることが目的ではないので、あまり凝りすぎないようご注意を。

効率的に単語を暗記するヒント

この単語集は完成するまでに時間がかかるので、作りながら覚えていくことをおすすめします。単語の暗記法は自分が覚えやすければどんな方法でもOK!ここでは、暗記する時のヒントをお伝えします。

毎日反復する

研究によると、人は覚えた単語の80%を24時間以内に忘れてしまうそうです。

ベストのタイミングは、その単語にふれた10分以内に反復練習すること。単語の暗記を1時間続けてやるよりも、5分でもいいので毎日繰り返し反復学習することを意識しましょう。

単語をグループ化する

単語を覚える時は、関連性のある単語をグループ化すると覚えやすいと言われています。

例えば、familyのカテゴリーだったら、motherやsisterなどの名詞や、I had dinner with my sister the other dayという例文など、家族に関することを思いつく限り入れましょう。

ゲームの要素を取り入れる

単語学習にゲーム的要素を入れると定着率が高くなると言われています。友人と単語当てゲームで競争したり、単語暗記アプリを活用したりして、楽しみながらできる方法で行いましょう。

実は私、いまだに自分にしっくりくる単語暗記アプリをみつけることができません。人からのおすすめやネットの情報などから、良さそうなものをいくつも試してみましたが、結局使うのをやめてしまいます。(ジェネレーションの違いか・・・)

アナログ派の私に一番良かったものは、「単語レモン」方式。

「単語レモン」(著者:富永直久氏、出版社:ディーエイチシー)は、シリーズ100万部突破のベストセラーで、ページをめくるだけでどんどん記憶できる「メクリマン」というシステムが使われています。

ゲーム感覚で楽しみながら覚えることができるので、私はこの方法で自分独自の単語帳を作って暗記していました。度重なる引っ越しでどこにいったのやら・・・。

最後に

今回は、時間がない人にこそ使ってほしい、基礎力が爆上がりする単語集NGSL1.2と、それを使用して語彙力を効果的に増やす秘訣をご紹介しました。

NGSL 1.2を使用することで、効率的に英語の基本的な語彙を身につけることができ、さまざまなテキストや会話で遭遇する英単語の大部分を理解できるようになります。

英語習得は一朝一夕には達成できませんが、語彙力を強化することで確実に基礎力があがります。あきらめずに一歩一歩着実に進めていきましょう!

学習した単語は実際に使ってみることで、完全に自分のものになります。私のレッスンでは、単語とその具体的な使い方にフォーカスしたオーダーメードのレッスンを受けることが可能です。

ぜひ体験レッスンにお申しこみください!お待ちしています!

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この記事を書いた人

米国アイオワ大学で学士号と修士号を取得後、国連専門機関、大学、NPO、外資系企業など、英語が公用語の職場で20年以上の勤務経験あり。
英語コミュニケーションの楽しさを伝えたくて、イギリスのケンブリッジ大学英語検定機構認定のCELTA(英語教授法資格)を取得し、Kyanbridge Englishを設立。

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