患者さんに想いが伝わる英語とは?医療従事者に求められる英会話コミュニケーション術

私は主に医療従事者の方々に、コミュニケーションにフォーカスした英会話レッスンを行っています。

もっと具体的に言うと、伝わって、好かれて、自信が持てる」英語を話すコツをお伝えしています。

「英語を話すとき、言いたいことや自分の想いが伝わっているのか不安」

と悩んでいる医療従事者の方は、少なくありません。

このブログにたどり着いたあなたも、きっとそう悩んでいることでしょう。

そこで質問です。

あなたは、医療従事者にふさわしい英語は、どのようなものだと思いますか?

文法的に正しく、社会人として恥ずかしくない語彙やフレーズを使って話すことですか?

英語ネイティブのように話すことですか?

感情を表に出さずに、淡々とした口調で話すことですか?

ほかにも、あるかもしれませんね。

実際に英語が公用語の環境で20年以上仕事をし、国際的な英語教授ライセンスを保有している私が、「グローバルな時代の医療従事者に求められる英語コミュニケーションスキル」について、このブログで詳しくお伝えします。

目次

なぜ医療従事者にフォーカス?

本題に入るまえに、私が医療従事者に特化した英会話レッスンを提供して理由について、少し説明させてください。

実は、最初から医療従事者の方にフォーカスしていたわけではありませんでした。

でも、いざスクールを立ち上げてみると、レッスンのお問い合わせやお申し込みは、医師の方々ばかり(今も)。

通常レッスンや体験レッスンでは、こんなお悩みを多く聞きます。

「患者さんに、自分が伝えたいことをうまく英語で伝えられているか不安」

「英会話力を鍛えたいけど、毎日が忙しくて、勉強時間が捻出できない」

「英語プレゼンや、英語で質疑応答したり雑談するのが苦痛」

「役立つフレーズを覚えたり、英語ニュースを聞いたりして頑張っているけれど、成長している感じがない」

私自身は医療従事者ではありませんが、小児科医の父を筆頭に家族には医療従事者がいますので、医療従事者の大変さや忙しさはわかっているつもりです。

日々真摯に命と向き合っている医療従事者の方々は、心も体も酷使しています。

だからせめて、英語でのコミュニケーションに対する不安を取り除くサポートがしたい。

そんな思いで、医療従事者にフォーカスしたサービスを提供しています。

**医療従事者以外の方もレッスンを受けつけていますので、ご安心ください。

医療従事者に求められる英語コミュニケーションスキルとは?

患者さんにとって大切なことを、自分らしい言葉で、相手に合わせた方法で伝えることができる。

それが私の考える「医療従事者に必要な英語コミュニケーションスキル」です。

相手にとことん合わせた英語を使おう

今や英語を話す人口は、ネイティブよりもだんぜん非ネイティブが多い時代。彼らの話すレベルや母国語、育った環境もバラバラです。

英語ネイティブだったら、単語を並べただけの英語や、文法が間違った英語を聞いても、文脈から相手の言いたいことを推察することができます。

私たちが、日本語がペラペラではない人と話をするときもそうですよね?

しかし、非ネイティブ同士が英語で会話する場合は、文脈から相手の言っていることを推察するのが難しい場合があります。そして最後には伝言ゲーム状態(笑)。私も何度も経験済みです。

だから私たちが英語を話すときは、「相手はこちらの言いたいことをしっかり理解していない」という前提で会話をする必要があります。

ちなみに、英語ネイティブが非ネイティブと英語で会話する場合でも、その姿勢は大切です。(できてない人、本当に多いけどね。)

言語によるギャップを埋めるためには、相手の英語力やバックグラウンドなどに配慮したコミュニケーションスキルが必要不可欠なんです。

医療従事者にとって正しい英語を話すことは、目指すべきところではありますし、意識して欲しい。

そこに、相手に合わせたコミュニケーション要素をプラスすると、あなたの英語は「相手に伝わる英語」になり、患者さんやそのご家族との間に信頼関係を築くことができるようになるんです。

シンプルな英語は幼稚ではない

医療従事者は高度な専門教育を受けているため、日常会話でも、知性を感じる難しい日本語を使う人が多い印象です。

それはそれでいいのですが、英語を話すときに、その難しい日本語をそのまま英訳しようとすると、しっくりくる言い方ができなくて、言葉に詰まってしまいがちです。

レッスンで生徒さんが言葉につまったとき、「日本語でいいので、どんなことを言いたいのですか?」と聞くと、たいていの場合、複雑で難しい日本語を考えています。

私が、「それは英語でこう言えます」とお伝えすると、たいてい、「え、そんな簡単な英語だと、ちょっと幼稚な英語になりませんか?」と言われます。

大事なポイントなので、しっかり理解してもらいたいのですが、

「シンプルな英語 = 幼稚な英語」ではありません!

私は前職で、ノーベル賞受賞者の先生方(英語ネイティブと非ネイティブの両方)とお仕事をしていたのですが、彼らが話す英語は総じてとてもシンプルでした。

もちろん、専門的な会議など同業者レベルでの会話では、複雑な英語を話すことはありますし、むしろそうした方が自分の品位をあげるために好ましい場合もあります。

しかし、医療現場で患者さんやそのご家族に難しい英語で話すと、自分が伝えたいことや想いが相手に伝わらず、結果として信頼関係を築けない場合があるので、注意が必要です。

さきほどもお伝えしたように、英語を話す非ネイティブの英語レベルは様々です。あなたが相手の英語レベルに合っていない単語や文法を使ったり、発音に独特のクセがあったりすると、そのような英語に慣れていない人にとっては、理解するのが難しくなります。

また、相手が高い英語力を持っていたとしても、深刻な検査結果を聞くために来院したなど不安を抱えている状況では、聞いた内容をきちんと理解できないことがあります。

私は長い海外生活の中で、何度も医療機関を利用したことがありますが、医療スタッフは完璧な英語で対応してくれるのに、なぜか威圧的に感じたり、冷たく感じて、不安に思うことが何度もありました。

その理由は、検査結果などの情報は伝わっても、「想いが伝わってこなかったから」です。

文法や単語が正確な「正しい英語」を話しているからと言って、相手に意図していることが伝わるわけではないんです。

自分の想いを伝えるスキルが大切な理由

当たり前のことですが、英語は言語なので、コミュニケーションの手段です。

何のためのコミュニケーションかというと、あなたの想いを伝えるためです。

もちろん、言語には情報を伝えるという大事な役割がありますが、「正しく情報を伝える」ことにフォーカスしすぎると、冷たい印象になったりするので、医療従事者は特に注意する必要があります。

想いを伝える英語といっても、感情的になったり、馴れ馴れしく話をするための英語ではありません。

患者さんとそのご家族に安心感を与え、「あなたの健康のために、一緒に全力でサポートしますよ」という意思表示をし、あなたを信頼してもらえるようにするためのものです。

単に情報を正しく伝えることを目的とするなら、AI翻訳と変わりません。

医療従事者が知っておきたい英会話のポイント

私のレッスンでは、お互いの相性を確かめるために、最初に体験レッスンを受けてもらうのですが、そのときに、レッスンを受けたいと思ったきっかけを必ずお聞きしています。

もちろん理由は人それぞれですが、1つだけ共通していることがあります。

それは、「自分の話す英語に自信がない」ということです。

ここからは、自信を持って英語を話すための大事なポイントについてお伝えしていきます。

1. 英語ネイティブを目標にしない

私の体験レッスンでは、英語4技能(スピーキング、リスニング、リーディング、ライティング)をチェックする簡易アセスメントを行います。

アセスメントはこちらからの質問も含め、全て英語で行います。

すると皆さん、英語を話せるわけです。

もちろん、英語のレベルは違います。でも、「話せない」ということはないんです。

「英語が話せない」「自分の英語に自信がない」と思っている理由を深掘りして聞くと、たいていの方はこう答えます。

「ネイティブのように流暢に話せないから」

ごめん、それ、わたしもムリ💦

あ、いや、一応ネイティブと問題なく話せるレベルではあるんですが、常に流暢に話せるかと言うと、そうとは言い切れません。

疲れてる時や気が乗らない時は、流暢に話せないし、英語を聞いても理解できません。

「ヒッグス粒子」とか自分が全く関心のないトピックについては、何か言えるほどの知識も意見もないから、そもそも話すらできません。

日本語での会話でも、そういうときありますよね?

ネイティブみたいに話す必要は全くない

みなさんの周りには、英語がネイティブ並みに話せなくても、英語を使って活躍されている先生や研究者がいないでしょうか?

私の周りには、たくさんいます。

世界に目を向けると、英語ネイティブのように流暢に話せなくても、堂々と世界を相手に仕事をしている人たちがたくさんいます。

あなたはそのような人たちを、英語ネイティブみたいに話せないからといってバカにしますか?

しないと信じたいです。

英語って、本当に単なるコミュニケーションの手段の1つなんです。それ以上でもそれ以下でもない。

自分が今持っている英語の知識、人生経験、人間性をもって英語を話し、相手とコミュニケーションがとれているなら、何をもってダメだというのでしょうか?何を恥じることがあるのでしょうか?

日本では、「白人のアングロサクソン系英語ネイティブが話す英語」を良しとする傾向にあるので、そのような英語を目指している人は多いと思います。

それ自体は悪いことではないのですが、1つのステレオタイプだけを良しとするのは、この多様性の時代にはナンセンスです。

違いは個性なんです。

「英語ネイティブみたいな話し方ができないから自分の英語はダメだ」と思うのは、自分自身に失礼です。

あなただけは、そんなひどいことは言わないでください。

本当に、心からお願いします。

2. 必要なのは度胸と復習

「英語の知識が足りないから英語が話せない」と思っている人も、たくさんいらっしゃいます。

違います。

日常会話や職場での会話に必要な英語力は、単語も文法も含めて、みなさんすでに習っているんですよ。中学と高校で。

医療従事者のみなさんに必要なのは、度胸と復習です。

医療従事者は度胸のかたまり

特に難しいのが「度胸を持つ」ことなんですが、医療従事者の方々は、すでに「度胸」は持っています。

みなさんは日々、患者さんの命と健康に関わる責任重大なことをやってのけて、おまけに勤務後には、「あ〜疲れた」とビールを飲んだりしますよね?(笑)

もちろん、深刻でストレスフルな状況もあるわけで、心にいつまでも残る経験をされた人もいるでしょう。

でもそれをみなさんは、日常のこととしてやっているので、度胸は十二分にあるわけです。

医療従事者ではない人たちは、そんなこと、怖くてできないですよ。

私、医療従事者には尊敬の念でいっぱいです。

復習とは、知識をいつでも引き出せるようにすること

先ほど、英会話に必要な知識はすべて習っているとお伝えしました。

「でも、ほとんど覚えていない・・・」と思っていませんか?

それは例えるなら、離れの納戸にしまったタンスの引き出しが開かない状態です。

開かなくても、引き出しにはすでにもの(知識)が入っています。

だからロウを塗ったり、他の人のヘルプを借りたりして、開けれる状態にしておけば、必要なときはいつでもその中に入っているものを使えるようになります。

3.「なんか感じのいい人」と思われる英語を目指そう

英会話を学ぶときは、「なんか感じのいい人」という印象を与えることを意識しましょう。

なぜなら、一度与えた印象は、なかなか払拭できないからです。特に、良い印象ではない場合は。

なんか感じ悪い英語を話す人に対して、「あなた感じ悪いですよね。直した方がいいですよ。」って、あなたなら言いますか?

私は言わないし、たぶんほとんどの人が言わないと思います。

そうして、「なんか嫌な感じの人」という印象は、長期間ついてまわります。

だからこそ、私のレッスンでは、「伝わる・好かれる・自信が持てる」レッスンに特化しているんです。

英語が世界の共通語となっている今、必要なのは「この人と話していると楽しい」「この人になら、話してもよさそう」と思ってもらえること。

そういう印象を与えることのできる英語コミュニケーションスキルを身につければ、無理に難しい単語やフレーズ、文法、ネイティブっぽい表現を使わなくても、全然大丈夫です。

4. ポジティブなフィードバックをいっぱいもらう

誰だって英語を話して笑われたり、知性が感じられない英語を話していると思われたりするのは怖いし、恥ずかしいですよね。

でもね、考えてみてください。

ふつうに考えて、母国語ではない英語を使うことは相当なストレスです。

それをわかっていながら、英会話を学びたい、上達したいと思って努力しているあなたは、それだけで称賛に値します。

こういうことを言うと、「生徒さんにレッスンを継続してもらいたいから、たいしてうまくもないのに褒めてやる気にさせているんでしょ?」と言われたりすることがあります。

いや、本当に失礼な話です。私だけではなく、受講生に対しても。

私はプロなので、「今日は良かったですよ〜」というふわっとした褒め方ではなく、「具体的にどこがどう良かったのか」「以前と比べてどこが良くなったのか」を徹底的にフィードバックすることができます。

逆に言うと、そういうフィードバックができない先生を選ばないように。

私のレッスンでは、「英語を話す知識は十分に持っている」「度胸も十分ある」「あなたの英語は幼稚ではない」「あなたの英語は伝わっている」ということを繰り返し繰り返し、腹落ちするまでお伝えします。

これらが腹落ちすると、受講生は自信を持って英語を話せるようになって、自分で実感できるくらい英語力がぐんと上がっていきます。

こうなると、教えている方も受講している方も楽しいんですよ~。

ただ、グループレッスンだと、自分より英語力がある人がいたら気後れして話しづらくなので、ある程度度胸がつくまでは、プライベートレッスンを受けることをおすすめします。

まとめ

私が受講生に身につけてもらいたいのは、患者さんにとって大切なことを、自分らしい言葉で、相手がわかりやすい方法で伝えることができる英語力です。

それを可能にするためには、シンプルな英語を話し、相手の英語力やバックグラウンド、精神状態などに配慮した英語コミュニケーションスキルを使うことです。

私はいつもレッスンで、「レッスン料以上に私を使い倒してください」と言っているくらい、受講生が「想いが伝わる英語」を話せるよう全力でサポートしています。

最初は「英語を話すのがストレス」だと言っていた受講生が、今では患者さんに自信をもって話しかけられるようになりました。

「相手に自分の想いを伝えられるスキル」を学ぶと、心が通じ合い、英語を話すのが楽しくなります。

まずはその楽しさを実感することが、英会話力を鍛える一番の近道です。

ぜひ体験レッスンでそれを実感してください。

お待ちしています!

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この記事を書いた人

喜屋武奈央子のアバター 喜屋武奈央子 英語コミュニケーションコーチ

米国アイオワ大学で学士号と修士号を取得後、国連専門機関、大学、NPO、外資系企業など、英語が公用語の職場で20年以上の勤務経験あり。
英語コミュニケーションの楽しさを伝えたくて、イギリスのケンブリッジ大学英語検定機構認定のCELTA(英語教授法資格)を取得し、Kyanbridge Englishを設立。

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