わたしは主に医療従事者の方向けに、「伝わって好かれて自信が持てる」英会話レッスンを行っています。
そして職業柄、英会話や英語学習に悩みを抱えている人たちから、いろいろな相談を受けます。
抱えているお悩みは千差万別ですが、ほぼ共通している悩みがあります。それは、
「英会話ができるようになりたいけれど、英語学習や英会話練習が習慣化できない。」
そしてそれは、自分の努力不足や意志の弱さが原因だと思っています。
「医療従事者の英語学習が続かないのは、本当に努力不足が原因なのか?」という疑問について、国際的な英語教授法ライセンスを保有しているプロの英語講師の目線から、正直に本音でお答えします。
結論:英語学習が続かないのは努力不足ではない
結論から言うと、英語学習が続かないのは、あなたの努力不足ではありません。
これは医療従事者だけではなく、社会人で英語を学んでいる人全般に言えることです。
「続かない」ということは、「続ける努力をしてきた」わけですよね?
それなのに続かないのは、努力不足や意志が弱いからではなく、続けられる仕組みづくりができていないからです。
自分に合う「学習の仕組みづくり」ができれば、英語学習や英会話レッスンはぐっと継続しやすくなります。
英語学習や英会話レッスンが続かない原因
ここからは、継続できない原因を深堀していきます。
原因がわかれば解決策も考えやすくなるので、あなたに当てはまるものがあるか、一緒に探っていきましょう!
原因1.働き方と学習法がそもそも合っていない
あなたは英語学習に対して、どのようなイメージを持っていますか?
たぶんだいたいの人は、次のように答えると思います。
「毎日決まった時間に一定時間勉強する」
「机に向かって勉強する」
資格試験対策をするのであれば、これらの方法は有効です。
でも、あなたの目標が、「生身の人間を相手に伝わって好かれる(信頼関係を築ける)英語が話せるようになる」ことであれば、方向転換する必要があります。
医療従事者は急患対応などで急に呼び出されたりしますし、夜勤もあります。
決まった時間に英会話レッスンを受けたり、毎日一定の学習時間を確保したりするのは、変則的で忙しい医療従事者には難しいんです。
原因2.英会話を実践する機会がほとんどない
インバウンドの拡大と外国人労働者の増加によって、医療機関を利用する訪日外国人の数は増加傾向にあります。
とは言え、人気観光地や外国人居住者の多い地域でもない限り、日常的に英語で患者さん対応を求められることはあまりないと思います。
英会話力は、基本的に話す頻度と時間に比例するため、たとえ1週間に一度英会話レッスンを受けていても、レッスン以外で英語で話したり自主学習したりする機会がなければ、思ったほど上達は感じられないでしょう。
すると、かけた時間やお金に見合わない感じがして、英会話レッスンや英語学習へのやる気がなくなっていきます。
原因3.人前で恥をかきたくないから
ふだんは日本語で患者さんとやりとりしているのに、いきなり英語で患者対応をしないといけない場合は、心の準備ができていない状態で英語を話すことになります。
それってものすごくハードルが高いですよね。
周りに同僚がいた日には、「〇〇先生って、英語下手・・・」と噂されるかもしれないという緊張から、本当は問題なくこなせる場合でも、しどろもどろな会話になってしまった経験をお持ちの方は、多いのではないでしょうか?
もし、心理的に安全な場所で、自分らしい英語を使って十分なリハーサルができていれば、きっと自信をもって対応できるはず。
でも忙しい医療従事者には、その時間がなかなかとれないので、「卵が先か、にわとりが先か」みたいな状況がいつまでも続いてしまいます。
ちなみに「卵が先か、にわとりが先か」というのは、英語では「It's a chicken-and-egg situation.」と言います。
原因4.成長を実感できる機会がない
医療従事者の方々は、まじめで勉強熱心な人がとても多いです。
英検やTOEICなどの英語検定の勉強をしたり、オンラインの英会話レッスンを受けたりして、限られた時間の中でガンバって英語を学んでいます。
それなのに、なぜ成長を実感できないんでしょうか?
私の印象では、次の2つが大きな理由だと思います。
- 正しく言えたとしても、自分で判断するすべがないし、教えてくれる人がいない。
- 成長を実感できるポジティブなフィードバックをくれる人がいない。
だから、「できていないこと」にばかりを気にしてしまい、「やっぱり英語って難しい」と思ってしまう。
忙しい中で必死に努力しても、成長が実感できないとモチベーションが下がってしまうのは当然です。
原因5.完璧主義がじゃまをしている
原因4でも言いましたが、医療従事者の方は、責任感が強くまじめな人がとても多いと思います。
患者さんの命や健康に直結するお仕事なので、そうであるのは当然だと思いますが、英会話を学ぶ上では、そのまじめさが邪魔をする場合があります。
「単語も文法も完璧な英語を話さないと相手に通じないし、社会人として恥ずかしい。」
そう思いこんでしまって、自分の英語に自信が持てるようになるまで英語を話すことをためらっていませんか?
ではいつになったら、どのくらい練習したら、自分の英語に自信が持てるようになるのでしょうか?
そんな日は、たぶん来ないと思います。
私はかれこれ30年以上英語を使っていますが、全てにおいて完璧な英語を話している自信なんて、持てたことがありません。(正直に言うと、そんなのどうでも良いとわかってからは気にするのをやめた。)
ダライラマ14世も、英語ネイティブも、英語を間違うときがある
「完璧な英語を話す自信」は、本当に必要なことなのでしょうか?
私は、ダライラマ14世が英語で行った講演会を聞きに行ったことがあります。
ダライラマ14世の話す英語には、文法の間違いがあったり発音のクセがあったりしましたが、正直なところお人柄とお話が面白すぎて、そんなことは全く気になりませんでした。
英語の間違いなんて、本当に「どーでもいいこと」だったんです。
ちなみに、英語ネイティブもしょっちゅう文法を間違えます。
私たちも、日本語の「てにおは」を間違えたり、まちがった敬語を使ったりしますよね?それと同じです。
必要なのは、話の中身と、伝えたい想いがしっかり相手に伝わるコミュニケーションスキルです。
完璧な英語を話せないからと言って、患者さんとのやりとりでAI翻訳機に頼り切ってしまうと、信頼関係を築くのが難しい場合があるので注意が必要です。
原因6.本当は英語が好きじゃない
個人的には、英語が好きじゃないのに英会話レッスンを受けている、という人はたくさんいると思っています。
そういう人はたいてい、学校の英語の授業がトラウマになっています。英語の先生がいやな人だったのかもしれないし、授業で音読したときに、クラスメートに発音を笑われたりしたかもしれません。
私はアメリカ留学中に、英語が下手だという理由で、クラスメートからグループ発表のときに発表させてもらえなかったことがあります。
英語でいやな経験をしたことがあっても、英語を好きになって話せるようになりたいなら、トラウマ的思い出はとっとと捨てて🚮、気持ちを切り替えましょう。
自分の英語が上手か下手かなんて、自意識過剰になっている証拠。あなた以外は、正直だれも気にしません。
もし、英語が本当に嫌いで、可能な限り英語を話したくないと思うなら、そう割り切ってAI翻訳機を使ったほうがいいと思います。
ただ、AI翻訳機を使って患者さんと話すときは、冷たい印象になる可能性があるので、コミュニケーションができるだけ円滑になるよう、非言語的コミュニケーションスキルを最大限に活用することをおすすめします。
テクノロジーの進歩は目覚ましいので、それに頼るというのもアリだと思います。
まとめ
いかがでしたか?
あなたの英語学習や英会話レッスンが続かない原因が見つかったでしょうか?
原因が見つかれば、解決策が見えてきます。
自分だけで解決策が見えてこない場合や、解決策がわかっても実際にどう日常生活に組みこんだらいいのかわからない場合は、私のようなプロに頼りましょう。その方がコスパもタイパもいいです。
まずは、体験レッスンであなたのお悩みを聞かせてください!
「英語がうまくなりたい」という気持ちさえあれば、私が全力でサポートします!

