【意外と知らない】国際学会での英会話が楽になるたった1つの方法

わたしはふだん、医療従事者に向けて「伝わって好かれて自信が持てる」英会話術をお伝えしています。

この間、海外の学会に参加したいと考えているお医者さんから、こんな相談を受けました。

「海外の学会に行くと、だいたいパーティーとかランチとかあるんですけど、意外に学会の内容と関係のない話題が多いんですよね。よく知らなかったり、興味のない話題も多いし。でも『いや〜、よく知らないんです』って言ったらその場が凍りつきそうだし。どうしたらいいんですか?」

こういう相談、結構多いんですよ。あなたも経験したことないですか?もしくは、それが怖くて国際学会に参加することを躊躇しているとか。

「何話したらいいかわかんないから、ずっとトイレの個室にこもっていた。」という方もいました。

いや、せめて食事ぐらいしようよ(笑)。

今回のブログでは、国際経験豊富なプロの英会話講師の視点から、国際学会での英会話の乗り切り方についてお伝えします。

目次

なぜ英会話が難しいのか

意外に知らない人が多いんですが、専門的な会話や「ビジネス英語」と呼ばれるものとは違って、日常会話や雑談って難しいんです。

その理由は「話題が予測できない」「相手によって会話のペースが違う」という点につきると思います。

猫の話をしていると思ったら、いきなり昨日オープンしたスーパーの話になったりするし、「こう言おう」と心の準備していても、別の人が会話に入ってきたりして言うタイミングを逃したりとか。

学会だから専門的な話をすればいいのに、やっぱりそこでも日常の話題について会話することが多い。

どうしてかというと、会話している相手の価値観や人間性を知りたいからです。

つまり、「この人は関係を構築するに値する人か?」を探っているんですね。

だから、「こいつ、つまらん」と思ったら、相手は適当な言い訳をしてさっさと次に移っていきます。

今まで会話が長続きしていない人は、こう思われた可能性があります。

どうやって英会話を乗り切るか

じゃあ、「つまらんやつ」と思われないで会話を長続きさせるにはどうしたらいいのでしょうか?

それは、「よくわからない」と正直に認め、相手に質問して話させるのです。

人は自分のことや、よく知っている・得意なことについて話しているとき、脳の報酬系回路が活性化して、快楽物質が出るそうです。

話をさせればさせるほど相手は気持ちよくなって、「こいつ、むっちゃいいやつ〜」と思ってもらいやすくなります。

例をあげてみてみましょう。

具体例:話題がキャンプだった場合

例えば、学会のランチでたまたま会話した相手が、「キャンプが好きで、よく行くんです」と言ったとします。

自分はキャンプ経験もないし、正直あまり興味もない。さぁ、どうする?

そんなときは、こう言いましょう。

I’ve never tried it. What do you like about it?(キャンプはしたことがないんですが、どういうところが面白いんですか?)

これで相手は、「キャンプの面白さを知らんのか〜。よし、私が教えてあげよう!」と思って、ウキウキお話してくれます。

あとは、相手が言ったことを注意深く聞いて、深掘りする質問をしたらいいんです。例えばこんなふうに。

相手:There are so many different kinds of camping gear.(キャンプギアもいろいろあって〜)

あなた:What would you recommend buying if I wanted to try camping?(私がキャンプを始めるとしたら、どんなものがおすすめですか?)

あなたはとにかく、相手に話してもらうための質問を考えることに全力をそそぎましょう。

相手話す あなた質問 相手話す あなた質問

という流れに持っていけばOK!

質問することがなくなったらどうする?

質問することがつきてしまったらどうするか?

それは、①話題を変える、②相手から離れる、の2択しかありません。

1. 質問することがなくなったら話題を変える

質問することがなければ、あなたも相手も面白くなくなってきます。

もし、あなたがこの人と話を続けたいと思ったら、話題を変えるしかありません。

ここで相手に好かれる大事なポイントをお伝えします。それは、

直前の話題に少しでも関係する話題にすることです。

例えばキャンプの話題から変えるとしたら、私だったら「料理」にします。自分も話しやすいし、キャンプするってことは相手も料理をするはず。

自分が話しやすいことで相手にも話しやすい話題にすると、好感度爆上がりです。

一緒に新しい飲み物を取りに行くことを提案するのもおすすめです。好きなドリンクの話になったりして、自然に話題を変えられます。

. 質問することがなくなったら相手から離れる

もし、あなたが「別の人と話したいな〜」と思ったら、さっさと離れましょう。

実は相手もそう思っているかもしれないけど、自分が「おもしろくないな」と思ったら、相手にも伝わっちゃうから。

ただ、「じゃ!」と言っていきなり離れるのはマナー違反。相手からの印象も悪くなります。

いつどこで、どんなふうにまた関係してくるかわからないので、出会う相手にはできるだけ好かれておくというのが鉄則です。

じゃあどうしたらいいのか?私がよく使う方法をお伝えしますね。

  • 時計を見て、Oh, I didn’t realize it was already this late. I promised my family I’d give them a call. It was really nice talking with you—see you later!(あ、もうこんな時間!家族に電話をかける約束なんです。お話できてとても嬉しかったです!ではまた!)
  • おもむろに会場の一角を見て、Oh, I see my colleague over there. I need to excuse myself because I need to talk to them. It was my pleasure talking to you!(あ、あそこに私の同僚がいます。伝えないといけないことがあるので、これで失礼しますね。お話できて、とても楽しかったです!)

日本人はまじめな人が多いので、離れる理由も詳細に説明してしまったりするのですが、こんなふうにさらっと言ってしまってOKです。

まとめ

海外の国際学会での英会話が難しく感じてしまう人は多いと思いますが、「質問してできる限り相手に話をさせる」というコツを押さえておけば大丈夫です。

そのときに大事なのは、非言語コミュニケーション要素(ボディランゲージ、アイコンタクト、声のトーンや表情など)を駆使して、「あなたとお話したいです」という気持ちを伝えること。

英語力に自信がなくても、相手に好かれさえすればうまくいったも同然です。

Kyanbridge Englishのレッスンでは、正しい英語を話すことにプラスして、相手に伝わって好かれる英語コミュニケーションのコツをお伝えしています。

相手に好かれる英語を話すと、自分の英語力に自信が持てるようになりますよ。

ぜひ体験レッスンで体感してください!

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この記事を書いた人

米国アイオワ大学で学士号と修士号を取得後、国連専門機関、大学、NPO、外資系企業など、英語が公用語の職場で20年以上の勤務経験あり。
英語コミュニケーションの楽しさを伝えたくて、イギリスのケンブリッジ大学英語検定機構認定のCELTA(英語教授法資格)を取得し、Kyanbridge Englishを設立。

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